ソリッドシード株式会社

サードパーティCookieがブラウザから排除された理由!

2021年1月26日

Chrome、Safari、Firefox、Edgeの主要ブラウザでサードパーティCookieをブロックする動きになってます。
サードパーティCookieはリターゲティングなどのインターネット広告で利用されていました。
企業が個々のユーザーに有益な商品やサービスなどの情報をアピールでき、ユーザーは自身が興味ある情報が自動で表示されるので便利ではありました。
しかし、ユーザーが意識せずに勝手に情報が送信される状況が懸念され、EUではGDPRという個人データ保護の法令にCookie情報も含まれました。

サードパーティーCookieとは?

Cookieはドメインで紐づけされており、ファーストパーティーCookieとサードパーティーCookieに分かれます。
ファーストパーティーCookieはブラウザで現在閲覧しているサイトのドメインから発行されたCookieで、お問い合わせフォームのデータ引継ぎやログインを維持するための情報引継ぎなどの用途で使用するCookieです。
サードパーティーCookieは現在閲覧しているサイトのドメインでは無いところから発行されたCookieです。
説明の例として広告配信サーバは情報取得用のCookieを発行しており、画像やJavaScriptを利用してサイトに表示した時や広告をクリックした時にCookieを介して広告配信サーバは情報を取得する仕組みで、別のサイトを閲覧してもクリックした商品の広告や類似品が表示されます。

なぜブラウザは排除するのか?

問題視されているのがユーザーが知らない間に勝手に情報が広告配信サーバなどのサービスに送信されている部分です。
パソコンやスマホの画面で見ているので意識しづらいですが、家の中に勝手にカメラなどを設置されて知らない間に監視されていたら怖いと思います。
EUがGDPRの法令にCookie情報を含んだのもあり、主要なブラウザがサードパーティーCookieをブロックする仕組みを導入しました。
最近のサイトでCookieの許諾を求められるのが増えたのはGDPRに個人情報を利用する場合はユーザーの同意を求める事が規則に入っているためです。

投稿者:Saito